天使の分け前
ウィスキーを樽で熟成する過程で、少し蒸発してしまうことを
「天使の分け前」
と呼んでいる・・
ウィスキーが美味しくなることに天使が尽力してくれていて
感謝の気持ちを込めてそう呼んでいるなんて
素敵すぎる☆☆☆
そんな題名の映画をビデオで見た。
「THE ANGEL'S SHARE」
スコットランドが舞台、あらすじに
荒れくれた青年が、ウィスキーに目覚め
更生していくといった大雑把なストーリーだったが
ウィスキーとあらば、見ないとと思った。
暴力事件を起こした主人公ロビーが刑を逃れ、300時間の社会奉仕活動
を課せられるのだが、その奉仕活動の監督員ハリーの家に呼ばれて
ロビーに子供が生まれたことをお祝いしてくれる時に差し出されたのが
「スプリングバンク32年」のウィスキー。
初めて飲むシングルモルトに「うえっ コーラで割ってくれ」
とまずそうに言うが、ハリーが
「だめだ、水を少しだけ・・」
それをもう一度口にするロビー、ウィスキーの魅力に触れた一瞬。
そのあと目覚めたかのようにウィスキーについて勉強しはじめる・・。
そして幻のウィスキー「モルトミル」がオークションに出される
情報を知り、なんとそのオークション会場に紛れ込み
その樽から瓶数本分を抽出し、バイヤーに売りつけて
大金を得て、なおかつ蒸留所で働く約束もとりつけてしまう
人生の賭けにでたロビーは、赤ん坊と奥さんを連れて
町を出て新しいまっとうな人生を歩み始める・・。
そう、すなわち彼も天使の分け前をもらったのだ・・・
え~、ここに繋がるんだとちょっと安易?ユニーク?な
展開に笑えたが、スコットランドらしいネタ(キルトを着たり)と
ウィスキーネタもあり楽しめた。
[SUNTORY公式ブログ] 天使の分け前!?樽とウイスキーのロマンチックな関係/ - サントリー山崎蒸溜所Blog
エピソード
2017/03/16 17:12
毎年2%ぐらいずつ蒸発していくのだそうだ。
「ウィスキーには天使とともに
過ごした時間が閉じ込められている」
と思ったら、なおいっそう美味しい一口になることは間違いない。